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組織やチームで本当に必要なことは「共通言語」ではなく「共通解釈」

組織やチームで本当に必要なことは「共通言語」ではなく「共通解釈」

こんにちは。 コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。

今回は組織やチームでよく話される「共通言語」について。率直に言って「共通言語」があるからといって安心はできません。むしろボタンの掛け違いによって、コミュニケーションがどんどんズレていってしまう危険性についてお伝えします。

必要なことは「共通解釈」

ずばり、組織やチームで必要なのは「共通言語」じゃなくて「共通解釈」です。常識・当たり前・当然・信頼・普通……など、ミーティングなどでよく登場するこれらの言葉。辞書に載っているような意味なら全員が知っています。でもそれらの言葉の解釈は人それぞれ。

例えば「信頼」という言葉。ある人は「一朝一夕では築けない、長い時間をかけて積み上げていくもの」と解釈していたり、またある人は「何があろうと自分のことを応援してくれ、いつでも後ろから見守っていてくれていると思えるもの」だと解釈していたり、またある人は「安心感を感じられるもの」だと。10人に聞けば10人全員が違う解釈をしているでしょう。どれも間違いではなく、どれも正解です。

チームミーティングで陥りやすいこと

チームミーティングで議論する状況にて。「それを確認するのは常識だと思います」「担当者との信頼関係って築けてる?」「みんな普通にやってます」など、日々話されることがあるかと思います。しかし、常識とは? 信頼関係とは? 普通とは? という言葉の解釈は人それぞれ。だからこそ、事前にチーム内でお互いの解釈を確認することがとても重要です。我々のチームにおいて、もしくはこの状況下で、この言葉の意味って○○だよね、と。お互いの解釈を知っておくことで、コミュニケーションのズレは防ぐことができます。

抽象的な言葉ほど自分ゴトに

企業のミッションにおいても同じことが言えます。例えば企業のミッションが「人と絆を大切にする」というものだったとしましょう。そのミッションをメンバーへより浸透させるために、ここでいう「人とは?」「絆とは?」をちゃんと言語化し、お互いの認識をすり合わせて共通言語を共通解釈にすることがとても重要です。なぜなら抽象的すぎる言葉は、頭では理解できてもどこか他人事だったり、行動するときの判断基準になりえないからです。言葉を噛み砕いて自分なりに言語化し、一緒に働くメンバーと解釈をともにすることで自分ゴトになってきます。

あなたのチームにおいても、今まで語られてきた日常的な言葉についてぜひメンバー間で話し合ってみてくださいね。

ではまた!