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本当に大切にしたいことに気づかせてくれた 1 年間。転職で悩むも今のチームのために頑張ろうと決心|佐々木浩史さん

管理職として、リーダーとして、社員として、チームや会社とどう関わればいいのか、誰しもが悩み壁にぶつかることがあるのではないでしょうか。

建設エンジニアリングの会社に務める佐々木浩史(仮名)さんは、チームビルディングに力を入れていましたが、周りとの温度差に問題意識を持っていました。個人主義的なメンバーばかりで、チームで成果を上げていこうという意識が薄かったのです。会社への不信感も高まっていき、転職も考えるようにもなりました。

しかし、コーチングを通して自分自身が最も大切にしたい価値観が明確になったことで、仕事やチームへの向き合い方に変化があったといいます。

口だけの自分から行動で示す自分へと変化・成長し、チームの成長にも貢献できると確信を得た理由とは何だったのでしょうか。その本質に迫ります。

個人主義的なメンバーが集まるチームをどうまとめるか

私が東さんと出会ったのは 2019 年 6 月、私が主催した社内研修でのことです。チームビルディング研修の講師として来ていただきました。

当時私はチームビルディングに問題意識を持っており、具体的にはメンバーが個人主義的なこと、新入社員や後進の育成に興味がないこと、それぞれがお互いの仕事を把握していないことなどの問題点がありました。チームで成果を出していこうという雰囲気がなく、どうしてうまくいかないのか、自分のアプローチのどこに問題があるのかと悩んでいました。

何かこれまでにない切り口のアプローチが必要なのではないかと探していたところ、レゴ®シリアスプレイ®の研修に興味を持ち、認定ファシリテーターの東さんにお願いすることにした経緯です。

その研修で特に心に刺さったのは東さんのお人柄です。当時私は 50 代、東さんは 40 代でしたが「若いのによく物事を知っておられるな」と思いましたし、東さんから発せられる言葉にハッとさせられることが多く、自分が考えてもなかったことに気づくきっかけをたくさんいただきました。

研修に参加した他のメンバーも、今までの研修とは違うという印象を持ったようでした。研修後の懇親会では部下が東さんと結構深い話までしていて、羨ましく感じたのを覚えています。

会社に対して不信感が高まり転職を考えるように

コロナの影響で研修の実施が難しくなり東さんと直接会う機会も無くなってしまいました。しかし東さんとの関係性を維持したいという思いと相談したい個人的な悩みもあったため、2020 年 10 月からコーチングをお願いすることにしました。

当時頭を抱えていたことは、元の会社が吸収合併されたことで今後どうしていこうかモヤモヤしていたことです。自分の声が会社に届かなくなってきたという思いがあり、周りから都合のいいように扱われているのではないかという不信感も高まっていました。

チームビルディングを重視していましたが、私以外はさほど重要視しているとは思えませんでしたし、何か問題があれば私を頼ればいいという雰囲気を感じ、私に依存する体質を作っているのは自分なのではないかとぼんやり思い始めました。

10 年近く単身赴任だったこともあり、今後のことを考える中で転職も選択肢として挙がってきたので、東さんに相談すれば転職するべきかどうか答えをもらえるんじゃないかと思っていたわけです。

答えをくれないコーチに不満を抱くも、衝撃的な一言で見方が変わる

正直、私はコーチングというものが何なのか全く分かっておらず、コーチとは答えを教えてくれる人だと誤解していました。

転職するべきかどうかの答えを求めて相談したのに、最初の二ヶ月くらいは答えを全然教えてくれない東さんに疑念を抱いていました。セッション中の東さんは冷たくも感じました。

さらにセッションで東さんに言われたのは「自分の市場価値を知るために転職活動してもいいのでは」ということでした。正直転職するか/しないかの二択だと思っていましたし、しない方がいいと東さんから言ってほしい自分もいたのですが、市場価値という発想は全くなく衝撃的な一言でした。実際に転職活動をしてみた結果、自分の市場価値についても知ることができたので、あの時のアドバイスには感謝しています。

そして 2021 年の 7 月末には部長昇進の内示をいただき、社内での立場も変わりました。会社への不満もありましたが、より自分の意見を発信しやすく、また社内を変えていける立場にもなったので、結論として今の会社に留まることにし、自分を慕ってくれている部下や働く仲間のためにもう一踏ん張りしたいという気持ちが出てきました。

セッションでの学びをチームビルディングに活かす

東さんには相談相手としてだけではなくコーチングの手法などを教えてくれる先生としての側面もあります。私も学んだことを取り入れ、部下と1on1(一対一の面談)を行うことにしました。

月に 1 回、30 分から 1 時間ほどの1on1を続ける中で気づいたことは、私自身が部下のことを何も知らなかったという事実です。これまでも一対一で話を聞くことはありましたが、聞いているつもりになっていて、部下は全く本音を話してくれていなかったのです。

もちろん最初からうまくはいきませんでしたし、話を聞こうと意識していても、部下からアドバイスを求められればついつい答えてしまうこともありました。その度に、喋りすぎているな、上司が出ているなと気づき、部下の話を聞くことを徹底できるように改善していきました。

1on1を続けていくと、部下も少しずつ本音を言うようになってきました。「こうしたい」「こうした方がいい」などの意見を言ってもいいんだという雰囲気がチーム全体に生まれたからだと思いますし、いわゆる心理的安全性がチーム内にできつつあることを示していると思います。

また、部下のメンタル面での不調についても、これまでは爆弾が爆発して火事になってからはじめて問題に気づいて対処していたのですが、ボヤの段階で対応できるようになり大火事になるのを防げるようになったと感じたこともあります。

チームビルディングはまだまだ発展途上ではありますが、部下への理解が少しずつ進んできているので、アプローチの方法が見えてきたのを実感しています。

自分が大事にしているものに気づかせてもらえた

さらに、個人的な変化としては、1 年ほどのコーチングで自分が大事にしているものに気づかせてもらいました。それは「人」です。人とのつながりを大事にしたいと思っていたのです。

ある日のセッションで東さんに「佐々木さん、人を大事にする組織にしたいと言ってましたよね」と言ってもらったのですが、その時、自分が口だけだということに気づきました。部下の指導についてはリーダーに丸投げしていましたし、部下のことを全然理解できていませんでした。

自分が本当は何を大切にしたいのかという価値観が明確になることによって、部下との関わり方は当然変化しましたし、同時に環境の変化などによってモヤモヤしていた部分もクリアになりました。

価値観や強みに気づかせてくれる

今ではコーチングについての理解も深まったので分かるのですが、東さんは一貫して自分で答えを導くための問いかけをしてくれていました。自分にはなかった発想をいただき、自分が一番大切にしている価値に気づかせてくれました。

自分で気づけることがとても重要な点だと思っていて、ほとんどの人は放っておくとマイナスなことばかり考えてしまって、自分のことについても悪い部分はいくらでも思いつくのに、良い部分は二つ三つしか思いつかないのではないでしょうか。自分の良い部分、強みや価値観などのプラスの面に気づくきっかけがなければ、仕事での伸び代を失ってしまうでしょう。

忙しい中で、ゆっくりと時間をとって自分に向き合うことはほとんどないと思いますし、自分と向き合う質問をくれたり自分にない視点をくださったりする相手との対話は非常に重要だと思います。

特に自信のない方や自分の強みがわからないという方は、一人で考え込むのではなく、誰かの力を借りるのがいいでしょう。悩みの根本原因に気づかせてもらえるし、自分の価値についても気づかせてもらえるはずです。加えて、チームの雰囲気を変えたい、組織を活性化したい、メンバーとのコミュニケーションを健全化したいなど、チームビルディングに関心のある方なら、東さんの視点から得られることは多いはずですので、ぜひ一度話を聞いてみることをお勧めします。