情熱を取り戻し、自分の強みをビジネスに活かしていいと自信を持てた結果、行動量も質も向上|宇野篤さん
モチベーションの悩みは誰しもが陥る問題ではないでしょうか。例えば起業した当初はモチベーションで悩むことなど考えられなかったのに、仕事に慣れてきたり売上が安定してきたりするにつれ、昔のように行動できなくなる経験をする方は多いと思います。
一人社長やフリーランスのマーケティングコンサルティングを行うU-NOSS株式会社代表取締役の宇野篤さんも、事業が成長していくにつれ仕事に情熱が持てなくなってきたことに悩んでいました。仕事量をもっと増やして売上を拡大するか、それとも家族との時間を大切にするか。でも家族を養うためにも売上を上げなければならない………このような葛藤を抱えていたのです。
しかし、コーチングを通して自分の強みに気づいたことで、自分が情熱を傾けることのできる仕事に集中できるようになっていきました。その結果、作業量や仕事の質が向上し、ストレスなくビジネスを拡大していくだけではなく、人生の豊かさにもつながったといいます。
宇野さんはどのようにして情熱を取り戻し、強みを活かしたビジネスへと成長させていくことができたのでしょうか。その成長の過程に迫ります。
起業初期に比べモチベーションが低下、ついには朝起きれなくなる……
私が東さんにコーチングをお願いしたのは、 2019 年 1 月、起業して 4 年目の頃でした。当時の私は副業をしたい方などを中心にマーケティングのコンサルティングを行なっていましたが、自分のやっていることに疑問を感じるようになっていたんです。
起業初期の頃は、寝食を忘れるくらいがむしゃらに仕事をしていました。コンサルティングを通してクライアントが成果を出せば嬉しかったですし、情熱も持っていました。確かに売上が厳しい時期もありましたが、全く苦ではありませんでした。
しかし、次第にクライアント獲得も安定し売上も伸びていくにつれ、起業当初持っていた気持ちが変化していることに気づいたんです。一言で言うと、内側から出る情熱がないと感じていました。集客用のブログや YouTube の更新頻度も目に見えて落ちていきましたし、次第にクライアントからの問い合わせに返信するだけのような、最低限のタスクをこなす毎日になっていき、自分が社長なのにも関わらずやらされていると感じていたんです。
どうすればビジネスを成長させられるかは分かっていました。どうすればクライアントを増やせるのか、どうすればクライアントに成果を出してもらえるのかなどは分かっていたんです。でも、その一方でビジネスを伸ばすと忙しくなっていくことも見えていて、「これ以上売上を伸ばしたら家族との時間やプライベートが圧迫される!」と、追い詰められていた気がします。
ついには朝なかなか起きれなくなり、自分の仕事には価値があるのかと自問自答していました。
うまくいっている人たちと比べて焦る日々……
周りの起業家仲間がイキイキと仕事をし成果を上げているのを見るのも、自分を追い詰める原因になっていたと思います。周りと比べて自分がいかに行動できていないかを知るのが辛かったんですね。どうして自分は同じようにできないんだろう、どうして彼らの方が楽しそうに成果を上げているのだろうって。劣等感や嫉妬心のようなもがありました。
今なら周りと比較する必要はないんだと分かるのですが、当時は行動できない自分には価値がないくらいに思っていたので、次第に行動量が減っていった自分に対して強烈な自己嫌悪がありました。
人と会えば比べてしまい自分のダメさを痛感させられるので、誰とも関わりたくないと思うようになり、今思い返すと視野をさらに狭くしていたんだなと思います。
ノウハウでも精神論でもどうにもならない
ただ、人と比較することで見えてきたこともありました。同じように行動していても、結果を出す人と出せない人がいるということは、行動する内容以前に自分の強みに合っているかどうかが重要なのではないかという点です。
このことは大きな気づきでした。というのも、それまで自分がやっていた仕事の中には、自分の強みとは相容れないような作業がたくさんあったからです。そこで、自分についてもっと知る必要があるのではないかという思いを強くしていきました。
結果を出す方法は分かっている。何をするべきかも分かっている。でもなぜか行動できない。そんなモヤモヤを解消するのは、新しいノウハウや具体的な方法論、または気合や根性などの精神論ではないという確信があったんです。
強みの発見と、気づいていなかった本当の問題点の発見
自分を深く知るためにアンテナを張っている中、あるビジネスコミュニティで東さんと出会いました。東さんは強みが大事だということを常々おっしゃっていたので、いつか話を聞いてもらいたいという思いを強くしていきました。
そしてあるとき東さんが強みを発見するための体験会を開催するというので参加することに決めました。そしたら強みを知るだけではなく、自分が抱える本当の問題点も知ることができたんです。自分の課題は新しい知識やノウハウ、モチベーションを上げる方法などではどうにもならないだろうとは思っていましたが、本当に解決しなければならない根本的な問題点が何なのかを認識できたことは、とてつもなく大きな気づきでした。
この体験があり、これは定期的に話を聞いてもらった方がいいと確信したので、東さんに本格的なコーチングをお願いすることにしたんです。
しかし、コーチングが何なのかはよく知りませんでしたし、私はコーチングを受けたいとはそもそも思っていませんでした。東さんに定期的に話を聞いてもらう必要があるという思いからお願いしたに過ぎません。それに、コーチングについて多少知識を持った今思い返してみると、東さんにサポートしていただいたことは、コーチングの枠に収まらないのではないかと思います。実際、自分の中にある答えを引き出してくれただけではなく、バウンダリーという思考のフレームワークや TOC という問題点発見の手法など、新しい思考法も教えてくださいました。
私の印象としては、コーチングの手法にとどまることなく変化を加速するのに有効な方法や発想を、多角的にサポートしていただいた半年間でした。
自分の課題と相手の課題を分けることの大切さ
大きな変化の最初のきっかけとなったのは、横浜のホテルのラウンジでセッションを受けた時のことです。クライアントに何をするべきかアドバイスをしても全然行動してくれないことを相談していました。
東さんは私の悩みに対して、「それは宇野さんの課題ですか?」と質問してきたんです。今まで自分になかった視点でした。確かに、コンサルタントとしてアドバイスするまでは私の仕事ですが、それを実践するかどうかはクライアント側の問題です。それなのに、自分の課題として抱え込んで、悩まなくてもいいことで悩んでいたことに気づきました。
コーチングを受ける中で徐々に自分の背負える範囲と自分の課題ではない部分を客観視できるようになり、クライアントとの付き合い方が楽になっていきました。
また、東さんから学んだことが自分のコンサルティングに生きていたのを実感したこともあります。私のクライアントがビジネスパートナーとの関わり方について悩んでおられたのですが、自分と他人の課題を切り分けて考えることを伝えると、相手に対してイライラすることがなくなったとの報告をいただきました。ビジネス上の関係ではなくプライベートの良い関係に落ち着いたとのことです。
東さんのおかげで相手との距離感を自由にコントロールできるようになり、「周りに喜ばれるコミュニケーション」が取れるようになったのを実感しています。
比較が生み出す焦りや嫉妬心も薄れていった
起業家仲間はライバルでもあるので、なかなか自分の悩みを相談できる相手ではありませんでした。集まってもお互いに腹の探り合いみたいな感じになってしまいがちで、下手に弱みを見せると変なレッテルを貼られるんじゃないかという警戒感があったのは否定できません。
その上、起業家仲間が成果を上げているの知ると嫉妬心や劣等感に苛まれてしまうので、良い刺激をもらえる面があると同時に、精神的な安定性を崩してしまう面もありました。
しかし、東さんは独特の雰囲気をお持ちで、私の相談に対して決して良い悪いのジャッジをすることなく、それでいて常識や思い込みに切り込むような、抽象度の高い質問を投げかけてくれました。純粋に応援してくれる感じがして、比較や競争で疲れていた時期でもあったので非常に楽しくコーチングを進めていくことができました。
次第に自分の視野が広がり視点が増えていくと、起業家仲間に対する焦りや嫉妬心だったものが違った見方になっていくのにも気づきました。楽しそうにビジネスをしているなという相手の状況を冷静に受け止めるだけで、羨ましいという感じがなくなっていったのです。
人と違っていい、自分の強みを出していいと思えた
半年間のコーチングで、今までにないくらい行動の量も質も上がったのを実感しました。一人で仕事をしていると注意してくれる人もいないし報告義務もないのでついつい自分に甘くなってしまいますが、東さんに毎週報告し、振り返りと次週の予定を確認していくスタイルがパフォーマンスを高めてくれました。
朝起きれなかった原因もシンプルで、起きる理由が分かっていなかったんだと気づきました。一人社長であるにもかかわらずやらされている感があったのですが、東さんのコーチングを通して自発的なマインドに変わっていき、早起きが苦じゃなくなりました。苦じゃなくなるどころか、以前より二時間以上早く起きれるようになり、1 日が始まるのをこんなに楽しく感じたことはありません。
コーチング的でもありコンサルティング的でもあり、行動を加速してくれる半年間
モチベーションの浮き沈みは誰しもが通る道かもしれません。特に起業した方にとっては死活問題ではないでしょうか。思った通りに行動できないことや、やるべきことができない時に、一人で考え込んでも先は見えないと思います。
ただ話を聞いてもらうだけで何が変わるのかと、コーチングに対して懐疑的な方も多いとは思いますが、コーチとのコミュニケーションを通して自分の中にある答えを見つけることができるのは大きな価値ではないでしょうか。
加えて東さんの場合は、新しい視点や思考のフレームワークを提供してくれて、具体的なアドバイスもくださるので、その点はコンサルティング的な部分もあります。抽象的な部分と具体的な部分の両方でサポートしてくださったのはありがたかったです。
行動したいのに行動できない……理由が分からない時はふさわしい人に相談した方がいい
理由はわからないけどうまく行動できない人には、話を聞いてもらい頭を整理する時間が必要なはずです。そんな時は誰か相談する相手を見つけた方がいいと思います。
東さんのコーチングを受けて行動できない原因が明確になりました。そして新しい概念や視点を提供してくれるので、頭の中が整理でき自分のやるべきことも明確になりました。自分が大切にしている価値観や、自分に合ったやり方、合わないやり方もはっきり見えてきました。
自分の強みが明確になればモチベーションで悩むこともなくなりますし、強みに集中していけば仕事の質も向上します。仕事量で勝負しなくてよくなるため、仕事のストレスを軽減させつつビジネスの成長を加速させることができるのを実感しています。
私はこれまでは内向的な人にあった集客方法やマーケティングを取り入れていましたが、自分はもっと外交的な方法を活用するべきだということがわかったので、これからは積極的に発信していき、より多くのクライアントの成長に貢献していきたいです。