BLOG ブログ

無料トライアル実施中 成果を上げるチームを作る

《LEGO®社開発チームビルディング研修》

心理的安全性を組織やチームで浸透させるためには?

心理的安全性を組織やチームで浸透させるためには?

こんにちは。 コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。

今回は人事や組織開発に携わっている人がよく耳にする「心理的安全性(psychological safety)」について。Google 社が自社の実証実験で「チームの生産性向上における最重要要素」と位置づけた概念のことです。今回はそんな心理的安全性を組織に根付かせるために、最初にやるべきことについてお伝えします。

知ってても浸透しない「心理的安全性」

心理的安全性とは「組織やチーム内の誰もが失敗を恐れず、人格を否定される不安を感じることなく、自分の考えや意見を素直に発言できる状態であり、背伸びせずに自然体の自分でいてもいいんだと思えるような環境」のこと。確かにその概念は知っているけど、実際はまだまだ浸透しきれてない組織も多いのではないでしょうか? 会議や 1on1 ミーティングの場で上司が部下に「どんなことでも話していいよ」と伝えたところで、部下は叱責を恐れて本当のことを話せないかもしれません。「何を話してもいいと言われたところで、正直に話したら結局ダメ出しするんでしょ」と。

自分の弱みをさらけ出すことが第一歩

今や書籍やネットなどで心理的安全性を高める方法がたくさん紹介されています。例えば「全員が発言できるようにルールを設定する」「懇親会を実施する」「アサーティブ・コミュニケーションを心がける」「心理的安全性を前提とした仕組みづくりをする」「メンバー間の信頼関係を構築する」など。唯一これといった正解はないので、どれも一定の効果は見込めるでしょう。そんな中で、僕がまず最初にやるべきことだと信じているのは「自分の弱みをさらけ出し、周りにヘルプを出すこと」です。それも上の立場の人が率先して。

ワンマン社長が絞り出した一言とは?

僕の知り合いであるプロ・コーチの体験談です。クライアントは社員数百人規模の中小企業の社長。これまでなかなかのワンマン経営者として、強気な言動で会社を引っ張ってきました。とある社員曰く、あの社長が弱音を吐いているところなんて、今まで一切見たことがないと。

そんな時、会社の経営が傾き出しました。このままでは会社は倒産してしまう……。なんとか手を打たなければならない……。でもこれまで一人で駆け抜けてきてどうすればいいのかわからない……。

渦中の社長はこのタイミングでコーチング・セッションを受け、大きな決意を固めました。そのセッションの翌日、社長は全社員を集めみんなの前で言葉を絞り出したそうです。たった一言。「助けてくれ・・・」と。今まで弱いところなんて 1 ミリも見せなかった社長の姿に驚いたの社員たち。それからというもの、その社長の言葉に胸を打たれ、社員一丸となり業績が V 字回復したそうです。

勇気が必要な行動はいつでも上層部から

いかがだったでしょうか? 心理的安全性を創り出すきっかけはいつだって上層部から。いくら部下に自分の弱みをさらけ出してもいい、周りにヘルプを出せと命令しても、やっぱり思い通りにはいきません。まずは上の立場の人が率先して弱みをさらけ出し周りにヘルプを求めることで、組織やチーム内に「あ、弱みを見せてもいいんだ。失敗しても大丈夫だ」という雰囲気が作られていきます。ぜひ試してみてください。勇気と共に。

ではまた!