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「連携」と「連動」の違いとは?強いチームに自然に起きていること

「連携」と「連動」の違いとは?強いチームに自然に起きていること

こんにちは。コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。

「連携」と「連動」。どちらも「チームワークが良い」状態を表す言葉として使われますが、この2つは実は全く別のレベルの状態を指しています。日常業務の中で、この2つの言葉の違いを意識して使い分けている方は少ないかもしれません。しかし、自社のチームの現状を正確に把握するためには、この違いを理解しておくことが重要な出発点になります。

「連携」と「連動」、似ているようで全く違う2つの言葉

「連携」とは、役割分担と情報共有がベースになった協力状態です。誰が何を担当しているか、進捗はどうなっているかを、メンバー同士が互いに把握できている状態を指します。

「連動」とは、それよりもう一段階上の状態です。管理者が指示を出さなくても、メンバー同士が互いの動きを察知し、自発的に噛み合い、相乗効果(シナジー)を生み出す状態を指します。

多くの会社は「連携」の状態止まりで、「連動」まで到達しているチームは実はそう多くありません。

「連携」だけのチームで起きること

連携ができているチームは、情報共有や役割分担において大きな問題は起きません。誰が何をしているかが見える化されており、必要な時に情報や作業をスムーズに引き渡せます。

ただし、その役割分担の範囲を超えて動くことはありません。決められた仕事を粛々とこなす、非常に静かなチームになりやすく、新しい発想やイノベーションが生まれにくいという側面があります。極端に進むと、衝突を避けて役割分担から誰も逸脱しない、硬直的な組織になってしまうこともあります。

実際、こんな企業がありました。情報共有ツールを導入し、役割分担も明確にしたにもかかわらず、「何かもう一歩足りない」という感覚を持ち続けていた企業様です。話を伺うと、メンバーは自分の仕事はきちんとこなすものの、他のメンバーを積極的に助けたり、新しい提案をしたりする様子が見られませんでした。これはまさに「連携はできているが、連動はできていない」状態の典型例でした。

「連動」まで進んだチームで起きること

連動まで進んだチームでは、誰か1人が前のめりに動くと、それに触発されて別のメンバーも自発的に動き出す、ということが起きます。「あの人はこう動きたいはずだから、自分はこう動いておこう」という、相手の動きを予測した先回りが自然に生まれます。

これは単に仕事がうまく回っているという以上に、メンバー同士が「支え合っている」という感覚を組織の中に醸成できているかどうかがポイントです。この安心感があってはじめて、管理者の指示を待たずに、メンバーが自分の判断で動けるようになります。

自己診断:あなたのチームは連携どまりか、連動しているか

以下の項目に当てはまる場合、連携どまりの可能性があります。

  • 自分の担当範囲以外のことには、あまり関心を持たない
  • 誰かが困っていても、頼まれるまで動かない
  • 会議は情報共有が中心で、新しいアイデアが生まれにくい

一方、以下のような様子が見られれば、連動が生まれている兆しです。

  • 誰かが新しい提案をすると、自然と協力者が現れる
  • 忙しそうな同僚に、頼まれなくても声をかける人がいる
  • 失敗を恐れず、自発的に動く人が複数いる

なぜ「連動」できているチームは少ないのか

連動が起きない最大の理由は、マネジメントのスタイルにあります。メンバーの動きを常に見張り、勝手な行動を許さないマネジメントの下では、連動は起きません。「余計なことをするな」という空気の中では、誰も自発的には動かないからです。

一方で、連携の土台(情報共有・役割分担の基盤)がないまま連動だけを求めても、空回りするだけで効率が悪くなります。連携と連動、どちらの比重が適切かは、チームの状況や発達段階によって変わります。これはマニュアル化しにくい、マネジメントの「アート」の部分です。

この背景には、成功循環モデルの記事でも解説した「関係の質」の問題があります。連動は、メンバー同士の関係の質が一定水準を超えたときに、自然発生的に現れる現象だからです。

「連動」に近づくために必要なこと

連動状態に近づくためには、以下の土台が必要です。

  • 情報共有の基盤(連携)がまずあること(土台がないまま連動を求めても、単なる混乱を招くだけです)
  • 誰が何を抱えているか、声をかけやすい雰囲気があること(心理的安全性が低い環境では、そもそも声をかけるという行動自体が生まれません)
  • 一度の話し合いで生まれるものではなく、積み重ねた成功体験が後押しすること(小さな「助け合えた」という経験の積み重ねが、次の自発的な行動を生みます)

つまり、連動は「頑張って目指す」ものではなく、連携という土台の上に小さな成功体験を積み重ねた結果として自然に現れてくるものです。連動しているチームは、一見すると特別な才能を持ったメンバーが集まっているように見えますが、実際は日々の小さな積み重ねの結果であることがほとんどです。

体験を通じてこの土台を作る、という選択肢

こうした「相互理解」「安心して自発的に動ける土台」を、短期間で作るための手法の一つが、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修です。レゴ®ブロックを使って自分の考えや価値観を可視化し、チーム全員で共有するプロセスを通じて、連携の土台となる相互理解を体験的に作ることができます。

この「対話を通じて土台を作る」というアプローチは、チームビルディング ワークショップの選び方の記事で紹介した「③対話・関係構築型」に該当します。単なる交流促進型のイベントでは、この土台を作ることは難しいのが実情です。

詳しい効果や進め方については、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修の詳細記事をご覧ください。

よくある質問

Q. 連動状態は、どのくらいの期間で作れますか?
一朝一夕にはできませんが、成功循環モデルの記事でも触れた通り、関係の質への投資を継続することで、着実に近づいていきます。

Q. リモートチームでも連動は生まれますか?
リモートチームのチームビルディングの記事でも解説した通り、リモート環境では偶発的な連動のきっかけが生まれにくいため、意図的に関係構築の機会を作ることがより重要になります。

Q. 連動を目指すために、まず何から始めればよいですか?
まずは今のチームが「連携」と「連動」のどちらの状態にあるかを、メンバー間で言葉にして共有することから始めることをおすすめします。

さいごに

「連携」と「連動」、この2つの違いを組織のメンバーが理解しているだけでも、チームの状態を捉える解像度が上がります。今のチームがどちらの状態にあるのか、一度立ち止まって考えてみることをおすすめします。

レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修にご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームで「レゴ・シリアスプレイ」を選択の上ご連絡ください。