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1on1をやりたくないと感じる上司へ|負担を減らす3つの視点

1on1をやりたくないと感じる上司へ|負担を減らす3つの視点

こんにちは。コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。

「今日も1on1の予定が入っている……」と、気が重くなることはありませんか。1on1をやりたくないという気持ちは、部下の側から語られることが多いのですが、実際には上司自身が一番、その負担を感じているケースも少なくありません。カレンダーに1on1の予定が並んでいるのを見るだけで、少し肩が重くなる、という声をよく耳にします。この記事では、上司が1on1をやりたくないと感じてしまう理由と、その負担を減らしていく方法についてお伝えします。

なぜ上司は1on1をやりたくないと感じるのか

1on1がやりたくないと感じる背景には、いくつかの共通した要因があります。話す話題が尽きてしまい気まずい沈黙が続くこと、部下の反応が薄く「これで意味があるのか」と感じてしまうこと、そしてただでさえ忙しい業務の中で、決まった時間を確保しなければならない負担感などです。これらが重なることで、1on1そのものが「こなすべきタスク」になってしまい、本来の目的を感じられなくなっていきます。

実際にあった、管理職の方からのご相談

以前、ある管理職の方から「毎週の1on1が正直しんどい。話すことがなくなって、お互い気まずい空気になることが多い」というご相談をいただきました。話を伺うと、その方は1on1の時間を「部下の業務報告を聞く場」として捉えていて、それ以上の会話をどう広げればいいのか分からなくなっていたことが分かりました。

対話を重ねる中で、その方は「そもそも自分自身が、部下がどんな人なのかをあまり知らないまま話そうとしていた」ということに気づきました。業務の話だけでなく、部下が最近興味を持っていることや、仕事の中で感じている小さな違和感に関心を向けるようにしたところ、次第に会話が自然に広がるようになり、1on1への気の重さも軽くなっていったといいます。

部下が1on1を嫌がる場合との関係

1on1をやりたくないと感じるのは、部下側にも多く見られます。しかし、上司自身が「やりたくない」と感じながら臨む1on1は、その空気が部下にも伝わりやすいものです。義務的にこなしている1on1は、部下にとっても「意味のない時間」として受け取られてしまいます。つまり、上司の負担感を減らすことは、部下にとっての1on1の質を上げることにも直結しています。

やりたくないまま1on1を続けるとどうなるか

負担を感じながらも1on1を「こなす」状態が続くと、次第に形骸化が進んでいきます。話す内容が業務報告に偏り、双方とも当たり障りのない会話で時間を終えるようになり、本来1on1が持っているはずの「部下の変化に気づく」「早い段階で小さな違和感を拾う」という機能が失われていきます。そうなると、部下が本当に困っている時にも気づけず、問題が大きくなってから初めて気づくということも起こりやすくなります。

さらに厄介なのは、この状態が上司にとっても部下にとっても「特に問題があるわけではない」ように見えてしまう点です。表面的には1on1が実施されているため、組織としては機能しているように見えても、実際には形だけのものになっている——このギャップに気づかないまま時間が過ぎてしまうケースは、決して少なくありません。

自己診断:1on1が重荷になっているサイン

  • 1on1の予定を見ると、憂鬱な気持ちになる
  • 話すことが決まっておらず、当日その場で何を話すか考えている
  • 部下の反応が薄く、「意味があるのか」と感じることが増えている
  • 1on1を、業務報告を聞くだけの場にしてしまっている

1on1への抵抗感を減らす3つのポイント

1.業務報告の場から、関心を向ける場に変える
質問の技術よりも、部下への関心の質が1on1の空気を変えます。話題が尽きるのは、質問の型が足りないからではなく、関心の向け方が足りないからかもしれません。
▶ご参考:1on1ミーティングの最重要ポイントは「話す内容」ではない

2.すべてを自分でコントロールしようとしない
1on1の間、沈黙が怖くて話し続けてしまう上司は少なくありません。間を怖がらずに委ねる姿勢が、結果的に部下の言葉を引き出します。
▶ご参考:マイクロマネジメントする上司の特徴

3.完璧な1on1を目指さない
毎回深い話ができなくても構いません。管理職自身が完璧を求めすぎることが、負担を増やす一因になっています。うまくいかない回があっても構わないと考えられると、気の重さが軽くなります。
▶ご参考:管理職が「罰ゲーム」と言われる理由

組織としての対策と、個人としての対策

1on1の負担は、上司一人の努力だけで解消できるものではありません。管理職研修にレゴ®シリアスプレイ®メソッドが効く理由の記事でもお伝えした通り、管理職同士が1on1の悩みを共有し、組織としてやり方を見直す機会を持つことも大切です。

一方で、今すぐ自分自身の1on1への向き合い方を整理したい方には、1on1コーチングという選択肢もあります。自分自身が対話を通じて気づきを得る経験をすることで、部下との1on1で何を大切にすればいいのかが、自然と見えてくることがあります。

よくある質問

Q. 1on1で話すことがなくなったら、どうすればいいですか?
業務の話題にこだわらず、部下が最近気になっていることや、小さな違和感について聞いてみてください。話題は、関心を向けることで自然に生まれてきます。

Q. 部下も1on1を嫌がっているように見えます。どうすればいいですか?
まずは上司自身が1on1を負担と感じていないか振り返ってみてください。上司の姿勢は、思っている以上に部下に伝わっています。

Q. 1on1の頻度や時間は、どのくらいが適切ですか?
決まった正解はありませんが、頻度や時間よりも、その時間の質が重要です。短くても関心を向けた対話ができていれば、十分に機能します。

Q. どうしても沈黙が怖くて、つい話しすぎてしまいます。
沈黙は、部下が考えている時間でもあります。すぐに埋めようとせず、少し待つ練習をしてみることをおすすめします。

Q. 1on1を減らしたいと思うのは、良くないことでしょうか?
回数を減らすこと自体が問題ではありません。大切なのは、その時間が形だけのものになっていないかどうかです。質を高められれば、頻度を見直すことも一つの選択肢です。

Q. 複数の部下を持っていて、1on1の負担がとても大きいです。
一人ひとりに同じ深さで臨む必要はありません。関係性の状態に応じて、時間や頻度に差をつけても構いません。すべてを均等に頑張ろうとすることが、負担を大きくしている場合があります。

さいごに

1on1をやりたくないと感じるのは、決して珍しいことではありません。その気持ちの背景には、多くの場合、関心の向け方や、完璧を求めすぎる姿勢が隠れています。負担を一人で抱え込まず、少しずつ向き合い方を見直していくことで、1on1は義務ではなく、意味のある時間に変わっていきます。「やりたくない」という気持ちに気づけたこと自体、すでに向き合い方を変える一歩を踏み出している証拠でもあります。

ご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームからご相談ください。1on1への向き合い方が変わるだけで、部下との関係性は驚くほど変わっていきます。

ではまた!