管理職研修にレゴ®シリアスプレイ®メソッドが効く理由
こんにちは。コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。
管理職研修のご担当者様から、こんなお悩みをよく伺います。「リーダーシップ論やマネジメント理論を教える研修は数多くやってきたが、現場の行動がなかなか変わらない」というものです。特に中間管理職は、経営層と現場の板挟みになりやすく、孤独を感じやすい立場です。
管理職研修における、よくある悩み
管理職研修には、他の階層向けの研修とは異なる、いくつかの特有の課題があります。
- これまで個人事業主の集まりのような組織文化で、チームとして動く機会が少なく、隣の管理職がどんな仕事や悩みを抱えているかに関心が向きにくい
- 座学中心のマネジメント研修は、聞いた時は納得できても、現場での行動にはつながりにくい
- 管理職という立場上、部下にも同僚にも本音の悩みを共有しづらく、孤独感を抱えやすい
管理職は「教える側」であることが多いため、研修の場でも本音を出しにくいという特有の難しさがあります。
以下の項目に当てはまる場合、体験型の管理職研修を検討する価値があります。
- 座学研修は実施しているが、現場の行動に変化が見られない
- 管理職同士が忙しく、お互いの状況を共有する機会がほとんどない
- 新任管理職が孤立しがちで、相談相手がいない
なぜ体験型研修が、管理職研修に向いているのか
「自分だけの悩みではなかった」と気づける
管理職は立場上、弱みや悩みを見せにくいものです。レゴ®ブロックを使った対話では、役職や年次に関係なく全員が同じように手を動かすため、本音が自然と共有され、「自分だけが悩んでいたわけではない」という気づきが生まれやすくなります。
アクションプランを「主体的に」選び取れる
管理職研修の目的は、知識を得ることではなく、現場に戻った後の行動を変えることです。レゴ®ブロックを使って自分の考えを形にするプロセスは、外から与えられた正解ではなく、自分自身で選んだアクションプランを作ることを後押しします。
この背景には、成功循環モデルの記事でも解説した「関係の質が思考・行動・結果の質を左右する」という考え方があります。管理職同士の関係の質が高まることで、日々のマネジメントの質そのものが向上します。
実際の導入事例:管理職研修としての活用
過去に、管理職研修でレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修を実施した事例をご紹介します。
課題
これまでの活動スタイルが個人事業主の集まりのようなもので、チームで業務をやる機会が少なく、隣の管理職がどんな仕事や悩みを抱えているかに、お互い関心が向きにくい状態でした。
テーマ
・各自の思いを明確にし、お互いの「仕事」や「働くこと」に対する考え方を共有すること
・今後のアクションプランを主体的に選択すること(実現したい未来に向けての具体的な障害と、その計画を策定すること)
成果
障害を抽出するワークを通じて、「自分の悩みは一人の悩みではなく、みな共通している悩みだった」と知り、安心したという声がありました。働くことの喜びを感じるには仲間の存在が不可欠であることに、参加者自身が気づく機会となりました。
この事例からも分かる通り、管理職研修における一番の壁は「知識不足」ではなく「孤立感」であるケースが多いのです。実際、別の企業様では、管理職研修をきっかけに、月1回の「管理職同士の情報交換会」が自主的に始まったという例もあります。研修が単発のイベントで終わらず、その後の関係性づくりのきっかけになった好例です。こうした波及効果も、体験型研修ならではの価値の一つです。
管理職研修で実施する場合のプログラム例
管理職研修向けにプログラムを設計する場合、以下のような流れが一例です。
① イントロダクション:
研修の目的を共有し、安心して発言できる場をつくります
② スキルビルディング:
レゴ®ブロックで作品を作る練習を行い、緊張をほぐします
③ アイデンティティ:
「仕事」や「働くこと」に対する自分自身の考え方を言語化し、共有します
④ アクションプラン:
実現したい未来に向けた障害を特定し、具体的な行動計画に落とし込みます
①では、まず「ここでは本音を話しても評価に影響しない」という心理的安全性を明確に伝えることが重要です。②では、レゴ®ブロックを触ること自体に慣れてもらい、参加者の緊張をほぐします。③では、日頃言葉にする機会が少ない「自分にとって働くとは何か」という価値観を、作品を通じて可視化します。④では、①〜③で得た気づきをもとに、現場に戻ってから実際に取り組む行動を、参加者自身の言葉で具体化します。
特に管理職研修では、研修後に1on1コーチングを組み合わせることで、行動計画をより深く定着させる方法もあります。組織への影響力が大きい管理職層に絞って、こうした伴走支援を導入いただくケースもあります。詳しくは1on1コーチングのページをご覧ください。
管理職研修でよくある失敗パターン
管理職研修で、よく見かける失敗パターンがあります。
- マネジメント理論やフレームワークを教えることに終始し、実践につながる体験がない
- 管理職同士の横のつながりを作る機会がなく、孤立感が解消されないまま終わる
- 研修後のフォローがなく、学んだことが日常のマネジメントに反映されない
管理職研修に導入する際の検討ポイント
研修会社を選ぶ際に確認しておきたいポイントや、費用感・プログラムの詳しい内容については、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修の詳細記事をご覧ください。
管理職研修への投資は、個々のプレイヤー向け研修よりも組織全体への波及効果が大きいため、稟議の際にその点を強調することも有効です。決裁者への説明にお悩みの方は、稟議を通すための伝え方の記事もあわせてご参考にしてください。
よくある質問
Q. 新任管理職と、経験豊富な管理職が混在していても実施できますか?
はい。経験年数に関わらず、それぞれの立場での悩みや考えを共有し合う場になるため、むしろ多様な経験を持つメンバーが混在している方が、気づきの幅が広がります。
Q. 管理職研修は、どのタイミングで実施するのが効果的ですか?
チームビルディング研修は年に何回・いつやるべきかの記事でも触れた通り、新任管理職の着任時期や、組織改編のタイミングが一つの目安になります。
Q. 1on1コーチングとの組み合わせは必須ですか?
必須ではありません。まずは研修単体でも十分に効果を実感いただけますが、より行動の定着を重視する場合は組み合わせをおすすめしています。
さいごに
管理職研修は、知識を教える場ではなく、行動を変える場であるべきです。管理職自身が本音を語り、主体的にアクションプランを選び取れる体験が、研修後の行動につながります。知識を伝えるだけの研修から一歩進み、管理職自身が本音で向き合える場を作ることが、組織全体の関係の質、ひいては成果にもつながっていきます。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修にご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームで「レゴ・シリアスプレイ」を選択の上ご連絡ください。