リモートチームのチームビルディング、オンライン施策だけで大丈夫?
こんにちは。コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。
リモートワークが定着し、「チームビルディング用のオンラインゲーム」を検索すると、数十種類のツールやアイデアがヒットします。実際に導入してみたものの、その場は盛り上がっても、日常のコミュニケーションはあまり変わらなかった、という声も少なくありません。
リモート環境で失われているもの
オフィスに集まっていた頃は、雑談や廊下でのちょっとした会話が、自然と関係性を築く土壌になっていました。リモートワークでは、会議が業務連絡中心になり、こうした「余白の会話」が減ります。また、画面越しでは発言のタイミングがつかみにくく、特定の人ばかりが話す偏りも起きやすくなります。同じ場にいることで生まれる非言語のコミュニケーション(表情、間、空気感)も、オンラインでは伝わりにくいものです。
実際、2026年4月に発表されたオトバンク社の調査では、週3日以上リモートワークを行う会社員の約4割が「孤独感」を感じていると回答しており、その主な要因として「コミュニケーション機会の不足」と「情報格差」が挙げられています。リモートワークへの継続意向自体は6割を超えているだけに、「働き方は変えたくないが、孤独感は解消したい」というのが多くの人の本音のようです。
オンライン施策で解決できること・できないこと
チームビルディング ワークショップの選び方の記事でも触れた通り、チームビルディングには「①交流促進型」「②知識・スキル習得型」「③対話・関係構築型」という3つのタイプがあります。オンラインのゲームやアイスブレイクの多くは①交流促進型にあたり、これはオンラインでもある程度の効果を発揮します。しかし、③対話・関係構築型、つまり「本音で理解し合う」ための深い対話は、画面越しでは難易度が上がります。声のトーンや間、その場の空気感といった非言語情報が、本音を引き出す上で重要な役割を果たしているためです。
よくあるのが、こんなケースです。あるチームでは、月1回オンラインでの雑談会や、チームビルディング用のゲームアプリを取り入れていました。参加率も高く、その場は毎回盛り上がっていました。しかし半年経っても、業務上の連携や、困った時に相談し合える関係性には変化がありませんでした。オンラインの施策は「知り合うきっかけ」にはなっても、「深く理解し合う」ところまでは届いていなかったのです。
オンラインでも意識したい工夫
とはいえ、日常のオンラインコミュニケーションを諦める必要はありません。雑談専用のオンラインチャンネルを作る、会議の冒頭5分を業務以外の話に充てる、上司から意図的に1on1の頻度を増やすなど、小さな工夫の積み重ねは「情報格差」や「孤独感」を和らげます。ただし、これらはあくまで日常の潤滑油であり、チームの関係の質そのものを変えるほどの深さを持つものではない、という点は理解しておく必要があります。
なぜ「たまに対面で集まる」ことがリモートチームにこそ効くのか
普段リモートで働くチームほど、日常の中で偶発的に関係性を深める機会が少なくなっています。だからこそ、年に1〜2回でも、腰を据えて対面で深い対話をする機会を意図的に作ることの価値が、フルオフィス勤務のチームより相対的に大きくなります。「毎日顔を合わせているから大丈夫」ではなく、「顔を合わせないからこそ、たまに集まる機会を濃くする」という発想の転換が必要です。
よくある失敗パターン
リモートチームのチームビルディングで、よく見かける失敗パターンがあります。
- オンラインのゲームやイベントを増やせば増やすほど良い、と考えてしまう
- 「盛り上がったかどうか」だけで効果を判断してしまう
- 対面で集まる機会があっても、業務の会議や懇親会だけで終わらせてしまう
オンラインの施策数を増やすことと、関係の質を深めることは、必ずしも比例しません。年に1回でも、対面でしっかり向き合う機会の方が、月10回のオンラインゲームより効果的なことは珍しくありません。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドは対面でこそ効果を発揮する
正直にお伝えすると、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修は、オンラインでの実施も可能ですが、対面の方が効果は高くなります。理由は、このメソッドの核心が「手を動かしながら考える」という身体的な体験にあるからです。実際に手でブロックを組み立てながら、隣の人が作品を作る様子や、その場の空気感、間合いを共有することで、言葉だけでは伝わらない気づきが生まれます。画面越しでは、作品の細かいディテールが伝わりにくく、参加者同士の「間」も掴みづらくなります。また、オンラインで実施する場合、専用のレゴ®ブロックを各拠点・各自宅に配送する手配も必要になり、対面に比べて準備の負担も増えます。
だからこそ、普段はリモートで働くチームが年に1回集まるタイミングにこそ、このメソッドは効果を発揮します。数少ない対面の機会を、単なる懇親会や業務会議で終わらせず、深い相互理解を生む時間に変えられるからです。詳しくはレゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したチームビルディング研修とは?効果・進め方・費用感を解説をご覧ください。まずは2時間程度の無料トライアルで体感いただくことも可能です。
よくある質問
Q. フルリモートのチームでも実施できますか?
はい、実施可能です。むしろ普段顔を合わせる機会が少ないチームほど、年に1回程度、対面で集まる機会を作ることの価値は大きくなります。
Q. どのくらいの頻度で実施すべきですか?
チームの状況にもよりますが、半年〜1年に1回、腰を据えて実施することをおすすめしています。
Q. 拠点が全国・海外に分散しているチームでも実施できますか?
はい。全国や海外に拠点が分散しているチームの場合、年1回の全社会議やキックオフのタイミングに合わせて実施するケースが多くあります。詳しくは全社会議・キックオフをレゴ®シリアスプレイ®メソッドで変える方法の記事もご参考にしてください。
さいごに
オンラインのチームビルディング施策は、①交流促進型としては有効ですが、それだけでチームの関係の質そのものが変わるわけではありません。リモートチームだからこそ、たまの対面の機会を濃くする視点を持ってみてください。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したチームビルディング研修にご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。