チームビルディング ワークショップの選び方|目的に合わない手法を選ぶと失敗する理由
こんにちは。コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。
「チームビルディング ワークショップ」と検索すると、脱出ゲームやスポーツ大会、料理教室など、無数の企画が出てきます。どれも楽しそうに見えますが、実施後に「楽しかった」で終わってしまい、チームの本当の課題解決にはつながらなかった、という声をよく聞きます。
なぜこうしたミスマッチが起きるのでしょうか。それは、ワークショップの「種類」と「チームの課題」がかみ合っていないからです。この記事では、目的別に3つのタイプに整理した上で、自社のチームに合った選び方を解説します。
なぜ「楽しかった」で終わってしまうのか
ワークショップの企画会社は数多くあり、手法を並べただけの記事もたくさん見つかります。しかし、手法から入って選んでしまうと、今のチームに本当に必要なものとズレてしまうことが少なくありません。大切なのは、「今のチームに足りていないものは何か」から逆算して、タイプを選ぶことです。
目的別、3つのワークショップのタイプ
① 交流促進型:まずはお互いを知る
スポーツ大会、謎解きゲーム、懇親会企画など、参加者同士の心理的な距離を縮めることを目的としたタイプです。BBQや懇親会と組み合わせた謎解きゲーム、スポーツ大会など、2〜3時間程度の短時間で実施できるものが中心です。メンバー同士がまだ顔と名前が一致していない、新入社員同士の関係づくりなど、「関係の土台」を作る段階に向いています。一方、すでにある程度の関係性ができているチームがこの手法だけを繰り返しても、「楽しかったね」で終わり、根本的な課題は変わらないことが多いです。
② 知識・スキル習得型:疑似体験を通じて学ぶ
ビジネスゲームやシミュレーション研修など、実務に近い状況を疑似体験しながら、特定のスキルや考え方を身につけるタイプです。ビジネスシミュレーションゲームやケーススタディ討議などが代表的で、半日〜1日程度のまとまった時間を確保して実施するケースが多いです。マネジメントスキル、戦略的思考など、明確に習得したい知識・スキルがある場合に向いています。
③ 対話・関係構築型:本音で理解し合う
ワールドカフェのような対話手法や、レゴ®シリアスプレイ®メソッドのように創作物を介して本音を引き出す手法がここに入ります。ワールドカフェは比較的大人数でも実施しやすい一方、レゴ®シリアスプレイ®メソッドは5〜6名を1つの島とした少人数グループでの実施が基本です。「言葉にできない価値観」「普段は言えない本音」を扱うため、表面的な仲の良さではなく、チームの関係の質そのものを変えたい場合に向いています。成功循環モデルの記事でも触れた通り、結果を急ぐ前に関係の質に投資することが、遠回りに見えて最短距離です。
自社に合ったタイプの見つけ方
判断のポイントは、今のチームの状態を振り返ることです。
- メンバー同士がまだよく知らない→①交流促進型
- 特定のスキルや考え方を底上げしたい→②知識・スキル習得型
- 表面的には仲が良いのに、本音の対話ができていない→③対話・関係構築型
チームが今どの段階にあるかは、タックマンモデルの記事も参考になります。
判断に迷う場合は、次の問いを自分に投げかけてみてください。
- このチームは、表面的な仲の良さと、本音で言い合える関係、どちらが欠けているだろうか
- 過去に実施した施策は、毎回同じタイプに偏っていなかったか
- 「楽しかった」という感想の先に、行動や関係性の変化はあっただろうか
実際によくあるのが、こんなケースです。
ある企業では、毎年恒例の社員旅行やスポーツ大会を、何年も「チームビルディング施策」として実施していました。参加者アンケートでは毎回「楽しかった」という声が集まり、担当者も手応えを感じていました。
しかし数年後、離職率は改善せず、部門間の連携もむしろ悪化していました。振り返ってみると、実施していたのはずっと①交流促進型の施策だけで、チームが本当に必要としていたのは、表面的な仲の良さの先にある「本音で語り合う機会」、つまり③対話・関係構築型だったのです。楽しいイベントを重ねることと、チームの課題を解決することは、必ずしもイコールではありません。
よくある失敗パターン
チームビルディングの手法選びで、よく見かける失敗パターンが3つあります。
- 「有名だから」「他社も導入しているから」という理由だけで手法を選んでしまう
- 予算内に収まるかどうかだけで判断し、目的とのマッチ度を検討しない
- 一度きりのイベントで完結させてしまい、実施後のフォローがない
特に③のタイプは、実施して終わりではなく、そこで生まれた対話や気づきを、その後の日常のコミュニケーションにどうつなげるかまで設計して初めて効果を発揮します。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドが「対話・関係構築型」で選ばれる理由
レゴ®ブロックという共通の「手を動かす」作業を介することで、普段は言葉にしにくい価値観や本音を、役職や年次に関係なく引き出せるのが特徴です。詳しい効果や進め方については、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したチームビルディング研修とは?効果・進め方・費用感を解説の記事で解説しています。まずは2時間程度の無料トライアルで、実際に体感していただくことも可能です。
よくある質問
Q. 複数のタイプを組み合わせてもいいですか?
はい、むしろ推奨します。例えば、新入社員研修では①交流促進型から入り、チームが育ってきた段階で③対話・関係構築型を実施する、という組み合わせ方も効果的です。
Q. どのくらいの頻度で実施すべきですか?
①②は年に数回のペースでも構いませんが、③のタイプは半年〜1年に1回程度、腰を据えて深く実施する方が効果的です。
さいごに
チームビルディングワークショップを選ぶ際は、「何が楽しそうか」ではなく「今のチームに何が足りていないか」から逆算することが、失敗しない一番のポイントです。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用したチームビルディングにご興味を持たれた方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。