レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修のデメリット・向かないケースとは?
こんにちは。コミュニケーションデザイナーの東ヤスオです。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドについて調べていると、良いことばかりが書かれた記事に出会うことが多いと思います。研修会社のホームページやサービス紹介ページには、当然ながら良い面が強調されがちです。しかし、実際に導入を検討する際に本当に知りたいのは、都合の良い情報だけではなく、正直な限界のはずです。この記事では、認定ファシリテーターの立場から、正直な限界と向かないケースをお伝えします。
レゴ®シリアスプレイ®メソッドのデメリット
・時間がかかる
レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修は、意味のある内容にするには最低でも3時間程度が必要です。1時間程度で「体験だけしてみたい」というニーズには、そのままでは応えられません。スキルビルディング(ブロックに慣れる練習)や安心安全な場づくりのステップを省略すると、本音の対話にたどり着く前に時間切れになってしまうため、時間を削ることはおすすめしていません。
・ファシリテーターの力量に効果が大きく依存する
同じメソッド、同じ教材を使っても、問いの設計やファシリテーションの質によって、得られる効果は大きく変わります。手法そのものが自動的に成果を保証してくれるわけではありません。認定ファシリテーターの選ぶ基準の記事でも触れた通り、資格の有無だけでなく、どんな専門性を背景に持っているファシリテーターかを確認することをおすすめしています。実際、「別のファシリテーターに依頼した際は当たり障りのない感想しか出なかったが、担当が変わってから本音が出るようになった」という声を伺うこともあります。同じ手法でも、ファシリテーターの経験や専門性によって、引き出せる深さは大きく変わります。
・知識やスキルを直接教える研修ではない
レゴ®シリアスプレイ®メソッドは、対話や気づきを通じて内面に働きかける手法です。ビジネスマナーや専門スキルなど、知識そのものを教える必要がある場面には向いていません。例えば、新しいシステムの操作方法や法令知識のような、正解が決まっている内容を効率的に伝えたい場合は、座学やeラーニングの方が適しています。
・オンライン実施では効果が下がりやすい
リモートチームのチームビルディングの記事でも解説した通り、画面越しでは細かい作品のディテールや、その場の空気感が伝わりにくく、対面に比べて効果が下がる傾向があります。
こんな場合は、他の手法との組み合わせがおすすめです
- 資格取得や専門知識の習得そのものが目的の研修
- 90分以下など、非常に短い時間しか確保できない場合
- 「とにかく安く、大人数に一度きりで」という前提が最優先の場合
実際、こんなミスマッチもあります。ある企業では、「1時間で手軽にチームビルディングをしたい」というご要望でお問い合わせをいただきましたが、十分な効果を出すには時間が足りないことをご説明し、他の短時間で実施できる交流促進型のワークショップをご提案したケースがあります。手法を無理に当てはめるのではなく、目的や制約に合った選択をすることが大切です。
逆に、こんな課題には特に効果を発揮します
一方で、次のような課題を抱えている場合は、レゴ®シリアスプレイ®メソッドが特に効果を発揮します。
- 会議で本音が出ず、表面的な話し合いで終わってしまう
- 役職や年次によって発言力に差があり、若手やおとなしいメンバーの考えが埋もれてしまう
- チームの雰囲気は悪くないのに、なぜか連携がうまくいかない
これらは、知識やスキルの不足ではなく、関係性や心理的安全性に関わる課題であるケースが多く、対話を通じて内面に働きかけるこの手法が本来の強みを発揮する領域です。この「連携がうまくいかない」という感覚については、「連携」と「連動」の違いとは?の記事でも詳しく解説しています。
それでも、多くの企業に選ばれている理由
こうした限界がある一方で、座学やゲーム研修では得られない「全員参加」「本音の対話」という価値があるからこそ、多くの企業に選ばれ続けています。手法の限界を理解した上で、自社の課題に合っているかを判断することが大切です。
実際、これまで250社550回以上、延べ5,500名以上の方にワークショップを実施してきた中で、デメリットを正直にお伝えした上でご発注いただいた企業様の多くが、実施後「説明されていた通りだった」「事前に限界を理解していたからこそ、過度な期待をせず本質的な部分に集中できた」とおっしゃっています。
こうしたデメリットを踏まえると、依頼先を選ぶ際に大切なのは、「デメリットを隠さず説明してくれるか」「実施時間や進め方について、要望に応じて柔軟に相談に乗ってくれるか」という点です。
これらのデメリットの多くは、事前の無料トライアルで実際に体感いただくことで、導入前に判断材料を得ることができます。「思っていたイメージと違った」というミスマッチを防ぐためにも、まずは無料トライアルから始めることをおすすめしています。
判断に迷う場合は、まず無料トライアルで実際に体感していただくのが一番確実です。詳しい効果や進め方については、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用した研修の詳細記事をご覧ください。デメリットも含めた正直な情報をもとに、他の研修手法と比較検討したい方は、レゴ®シリアスプレイ®メソッドと他の研修手法の違いとは?や、見積もり比較で見るべき点の記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
Q. デメリットを理解した上で、それでも導入する価値はありますか?
はい。多くの企業様が、こうした限界を理解した上で、それでも得られる価値(全員参加・本音の対話)を評価して導入されています。無料トライアルで実際に体感いただき、自社に合うかどうかご判断いただくことをおすすめしています。
Q. 短時間でも実施できる方法はありますか?
本格的な効果を得るには3時間程度を推奨していますが、ご要望に応じてプログラム内容を調整することも可能です。まずはお問い合わせください。
Q. 効果が出なかった場合、どうすればよいですか?
事前のヒアリングで目的とプログラム内容のすり合わせを丁寧に行うことで、期待とのズレを防いでいます。それでもご要望と合わない場合は、遠慮なくご相談ください。
Q. 他の研修手法と組み合わせて実施することはできますか?
はい。例えば、専門知識を教える座学研修の後に、その学びをチームでどう活かすかを対話する場としてレゴ®シリアスプレイ®メソッドを組み合わせる、といった設計も可能です。
Q. 導入を迷っている場合、まず何から始めればよいですか?
まずは無料トライアル(2時間程度)をご導入いただき、実際の進め方や雰囲気を体感していただくことをおすすめしています。
さいごに
デメリットも含めて正直にお伝えすることが、結果的に「導入してよかった」と思っていただくための一番の近道だと考えています。手法に完璧なものはありません。大切なのは、自社の状況に合っているかどうかを、正しい情報をもとに判断することです。ご不明な点があれば、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。